独立クリエイター歴11年・ODPサポートスタッフの黒岡めぐみが、日々の仕事で感じた気づきや、デザインを続けるための“ちょっとした工夫”を綴ってみました。ものづくりの現場で頑張る誰かの参考になれば幸いです。
はじめに
独立したての頃は、いただいた仕事を「きちんとこなすこと」に必死でした。
納期を守り、要望通りに仕上げることが正解だと思っていたのです。
けれど続けるうちに気づきました。
相手の要望を叶えるだけでは、自分の中に何も残らないことに。
どこか“自分の仕事”になっていないような感覚があったのです。
依頼の中に、自分の表現を見つける
そこで意識するようになったのが、
「クライアントの想いを、自分の言葉で形にする」ということ。
ヒアリングでは「どんなデザインが好きですか?」よりも、
「誰に届けたいですか?」「見た人にどう感じてほしいですか?」と尋ねます。
それだけでデザインの目的が明確になり、見た目を超えた提案ができるようになりました。
対話の中で見つける“まだ言葉になっていない思い”
修正の相談を受けたときも、
言われた通りに直すのではなく、「なぜそう感じたのか」を考えるようにしています。
理由をたどると、より良い表現にたどり着けることが多いからです。
相手の中にある“まだ言葉になっていない思い”を形にできたとき、
初めて“自分の仕事”になったと感じました。
小さな工夫を重ねることが、誰かの心を動かすデザインになると信じて
これからもデザインをしていきたいですね。


 
										 								 