サポートスタッフでグラフィックデザインを担当している黒岡です。
ODP営業力養成セミナー「ファーストペンギンの憂鬱」のキービジュアルが完成しました。
今回のテーマは、「ゼロから一をつくる人=ファーストペンギン」。
講師の江副直樹氏は、さまざまなプロジェクトに関わる中で、分野を問わず“共通して流れている感覚”があるとお話しされています。
- 他者の成功モデルをなぞらない
- いつも“最初の一歩”を探しにいく
- 結果として、プロトタイプを生み出す役割を担っている
原稿を拝見したとき、その考え方が自然と制作イメージへつながり、ここからビジュアル制作をスタートしました。
■ ペンギンを折り紙モチーフにした理由
メインモチーフには“最初の一歩”を象徴するペンギンを選びました。
ただし、リアルなペンギンではなく、折り紙のようなシャープで繊細な形にしています。
折り紙には、「アイデアが形として立ち上がる瞬間」を連想させる側面があり、
そこにペンギンの“飛び込む勇気”と、クリエイティブが持つ繊細さ・脆さ・美しさを重ねました。
キャラクターはあえて1体だけにし、
“ひとつのアイデアが静かに芽生える瞬間”
を感じられるよう、余白を大切にしています。
■ タイポグラフィの選び方
タイトルには、細く繊細なラインのフォントを採用しました。
折り紙ペンギンの軽やかさやエッジ感と、思考が細い糸をたぐるように進んでいくイメージをリンクさせています。
派手さよりも、静かで芯の通った雰囲気を目指しました。
■ 制作を通して感じたこと
江副氏の「僕はプロトタイプを開発する仕事をしているんだ」という言葉は、今回特に心に残りました。
私自身も、クライアントワークやキャラクター制作をする中で、
“まだ形になっていない芽”に触れることが多く、どこか通じる部分があります。
今回のビジュアルから、そんな「最初の一歩の気配」が少しでも伝われば嬉しいです。
A4チラシ・ポスターにも展開していますので、ぜひ紙媒体でも手に取ってご覧いただけたら幸いです。
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