
こんにちは、サポートスタッフの白波瀬です。
今日も気合いの入った記事をアップしましたので、気合いを入れたい人はご覧ください。
のんびりと活動していきたい人や才能が有り余って勝手に仕事が舞い込んで来る人や自分はエリートで野武士の戯言なんか聞けんわ!という人ははスルーしてください。
そして、いつものようにこの記事は個人の感想と思想なので、あくまで「そういう意見もあるんだ」というスタンスで楽しんでください。
それでは、張り切ってどうぞ〜(わかる人にはツボるフレーズ※ヒント:雅)
好きな仕事だけしてちゃダメ
フリーランスが覚悟すべき“仕事”という現実
フリーランスとしてデザインや写真、イラスト、文章といった“好き”を仕事にしている人は多い。むしろ、最初の一歩は「好きだから始めた」が圧倒的に多いはずだ。そしてそのこと自体を、誇りに感じている人も少なくない。
だけど、数年フリーランスとして活動していると、徐々に気づいてしまう。
「あれ?好きなことだけやってたら、食えないかも」と。
実際に僕は、20年以上にわたってたくさんのクリエイターと出会ってきたけれど、「好き」だけで続けている人が、ある時期を境にガクッと落ち込んでいく姿を何度も見てきた。これはもう、断言できるレベルで。
好きだけでは“プロ”にはなれない
フリーランスとして生きていく以上、僕らは“ビジネスの世界”に身を置いている。
つまり、自分の感性だけではなく、他人や社会、クライアントのニーズに応える存在でなければならない。
にもかかわらず、
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「このデザイン、僕は好きなんだけどな」
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「これはダサいからやりたくない」
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「自分のテイストじゃないから、気が乗らない」
こういう発言をしてしまっているクリエイターを、何人も見てきた。
それって結局、自分の“好き”を優先して、目の前の「求められている仕事」を拒んでしまっている状態なんだよね。
でもね、仕事って「自分が好きかどうか」で判断するものじゃない。
むしろ「相手が欲しいものを、どう価値ある形で提供するか」が、プロとしての基本姿勢であって、「好き・嫌い」で判断している時点で、もうプロとは言えない。
「私物化」された仕事の末路

好きなことだけを選び取ると、必ず“私物化”が始まる。
つまり、クライアントワークや社会貢献としての意味を持っていたものが、だんだんと「自分の表現のため」だけに変わっていく。
これは一見、自己表現が強くてクリエイティブに見えるけど、実は逆で、どんどん視野が狭まり、内向きで浅く、チープになっていくんだ。
どんなに見た目が洗練されていても、世間のニーズや価値観と乖離したものは、結局“売れない”。
そして、“売れない”ということは、“市場における価値がない”ということ。
いくら自分の中で「良いものができた」と思っても、それが社会に届かない限り、僕らの仕事にはならない。
「好き」で始めるのはいい。でも、それだけでは終われない。
“好き”で始めるのは、スタートとしては素晴らしい。
でも、“好き”だけでは、数年後に必ず壁が来る。
それは、あなたよりスキルが高く、感性が鋭く、なおかつ“他人のために”全力でクリエイティブを提供しているライバルたちが現れるから。
そのとき、「私はこれが好きだから」で戦っても、まず勝てない。
むしろ、どれだけ「好きじゃないもの」にも向き合い、クライアントや市場、時代の声を受け止めて、それを“売れる”形で表現できるかどうか。それこそが、プロフェッショナルの道だと思う。
2つに1つ。どちらを選ぶ?
クリエイターには、2つの道しかないと思っている。
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アーティストとして、自分の好きなものだけを追求し続ける道
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クリエイターとして、他者や社会に応えるために創り続ける道
どちらが正しいとか、上とか下とかではない。
でも、フリーランスとして、生活のために、クライアントのために仕事をするなら、僕らは“ビジネスのクリエイター”でなければいけない。
「好きなことを仕事にする」ではなく、「仕事の中で好きになれることを見つける」ぐらいのスタンスでいた方が、長く活躍できるし、評価される。
最後に 苦手なこと、嫌いなことにこそチャンスがある

意外かもしれないけど、嫌いなジャンル、苦手なテーマに取り組んでみた時に、思わぬ評価や発見があることがある。
なぜなら、自分の“好き”だけでは到達できなかった「視点」や「価値観」に触れることができるから。
それが自分を広げ、結果的に“好き”の幅を広げてくれる。
そして、その先に“売れる”クリエイティブが生まれる。
まとめ
「好き」を仕事にしたい人は、アーティストを目指せばいい。
でも、「売れる」「人のためになる」「価値を生む」クリエイティブをやっていきたいなら、“好き”だけじゃ、全然足りない。
嫌いなことも、苦手なことも、ちゃんと飲み込んで、「今、何が求められているか?」という視点で動ける人こそ、これからの時代に生き残れるフリーランスだと思う。

