こんにちは、サポートスタッフの白波瀬です。
今日からフリーランスの生き延び術としていくつか記事をアップしていきたいと思います。
私はODPでサポートスタッフですが、フリーランスのクリエイターでもあります。
ウェブサイト制作や運営のお手伝いやブランディングみたいなことをやっております。
そして今年でなんと独立してから20年です。
20年間、4ヶ月ほど休んでいましたが、なんとかかんとかさまざまな業種の企業さんやお店の方から多種多様なお仕事をいただいてきました。また、メビック(クリエイター支援施設)でコーディネイターというのも4年ほどやっておりました。そこでは様々なジャンルのフリーランスクリエイターともお会いして、いろいろお話も聞いてきました。
それらの経験からこれからフリーランスになられる方や現在フリーランスの方になにか参考になればと思い、このシリーズのブログを書くことになりました。
ただ、いろんな方法があり、状況も様々ですので「生き延びる術」のひとつの方法なので、真似しないでくださいね。
「へ〜、そんな方法もあるんだ〜」程度に見ておいてください。
フリーランスになるときのポイント
さて、第一回目は「独立」する時から独立初期です。
独立する時はいくつか注意しておかなければいけないポイントがあります。
私は「勢い」と「根拠のない自信」で独立したので、これらを押さえておけば良かったと後悔はしていないですが、ほんの少し思ったりします。
どんなスタイルで活動するか
まずはちゃんと屋号を決めて、開業届を出せば個人事業主のスタートです。
これを見ている方々はクリエイターさんが多いかと思うので、ロゴやキャッチコピーなんかはご自身で作られると思います。
そして名刺やフライヤー、ウェブサイトなんかもご自身で用意できるのでやってしまうでしょう。
独立前に勤めていた会社からお仕事をいただく人もいるでしょうし、その当時のお客様をそのまま引き続きお付き合いされる方もいらっしゃると思います。
そうでない方は、仕事マッチングサイトに登録して、提案して。。。なんて方もいらっしゃるかと思います。
今ならクリエイター専門の人材会社もあるので、そこに登録するのもいいでしょう。
ただ、実績がない独立当初は、いろいろ活動していくのはとても重要ですが、次のことは決めておく必要があるかと思います。
それは、「自分の強みとスタイルを決める!」です。
例えばウェブデザイナーの方でしたら、デザインができるだけなのか、コーディングもできるのか。
制作だけなのか、マーケティング的なこともできるのか、などとりあえずでいいので、「特徴」を持つことが重要です。
理由は単純です。「目立つ」からです。
あなたと同じことをしているフリーランスは数え切れないほどいます。要はライバルがゴマンといることになるので、クライアントさんから選んでもらえるようになるには「特徴」がないと難しいでしょう。
ですので、自分の強みを活かした「特徴」を決めて、活動スタイルを絞ることが重要です。
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とまあ、ここまでは検索すれば、それこそゴマンと記事は出てきます。
そんな情報では、面白くないですよね。「わ〜っとるわ!」「しっとるわ!」「またかよ!」「昨日か一昨日どっかで見たぞ!」ですよね。
ここでの記事は一味違います。誤解覚悟でリアルなことを書きます。
そして「生き残る術(すべ)」なので、独立して「面白い仕事」をバンバンやってる人や、「なんやら賞」を取っているような「順風満帆」な人は対象外です。
あくまで私のような試行錯誤、スクラップ&ビルドしながら自分なりに開拓していかないといけない、侍の時代でいう「野武士」のような人が対象ですので、その点ご注意ください。
じゃあいきますね。
屋号?
実際問題、必要ないです。本名で仕事している人たくさんいらっしゃいますし、有名なデザイナーさんなんか屋号より名前の方が先に出てきますよね。屋号なんか「なんだっけ?」ですよね。
それに確定申告する時もいちを屋号を書きますが、役所は屋号なんて気にもしてないですから。でもあったほうがカッコつきますよね。その程度です。
ですので、屋号を迷っておられるなら、本名でいいです。まずは動き始めましょう。
なんとなくつける屋号ならない方がいいですし、屋号でやるのか本名で活動するのか、という見方ではなく、ご自身の活動をどのようにしていくか、要は自分ブランディングをした上で、屋号が必要なのか本名で活動するのかを決めた方がいいです。
迷っているということは、そこがないということですし、そんななんとなく始めた方には仕事は回ってきません!
次に、独立まもない時は実績がありませんよね。実績がないとクライアントさんも「この人大丈夫かな?」と仕事を出すのも怖がります。
だからと言って「安売りするな」「タダでやるべきではない」「友達だからってタダでいいでしょ?って言われました」なんてのは無視しましょう。って独立本やそういったサイトには書いていると思いますが、僕は違います。
タダでやればいいんです。めちゃくちゃ安くやればいいんです。友達からタダで作ったる!と無理矢理でも作ればいいんです。
要は実績作りが重要です!
実績ないのにお高くとまってたら、いっこうに仕事は来ないですし、実績はできないですよ。
よく架空の仕事ばかりでポートフォリオ(実績集)を見せにくる人もいますが、はっきり言ってなんの参考にもならないです。(すみません)
作れるスキルをアピールするという意味では必要ですが、申し訳ないですが、プロは作れて当たり前なので、見てるこっちは「で?」って感じです。
ですので架空の仕事でポートフォリオなんか作らない方がいいです。だったら「実績はないですが、実力を知ってもらうためになにか試しに作らせてください。料金は出来を見てからでいいので!」と言ってしまったほうがマシです。
極端な話、「実績作りたいからタダで作らせて?」って言ってそれに乗ってくるなら作って、次から正規の費用を取ればいいんです。「前、タダで作ってくれたじゃないか〜」なんて言われたら、切ればいい。そんな人付き合う必要ないです。
なんだったら「それは悪いから、少ないけどこれだけ支払うよ」と言ってくれる人は、素晴らしい人です。ずっとお付き合いするべき人ですので大事にしてください。
そして、営業先ですよね。マッチングサイトや案件紹介サイトに登録するのもいいですが、そういったサービスサイトはどうしてもコストがかかってしまいます。確率の高い、良い案件を紹介してくれる機会も多いですから彼らもそこにコストをかけていますので、登録者も紹介料や月額費用がかかります。コストのかからないサービスサイトもあります。たくさんありますが、ここでは書けないですが、そういったサービスはコストのかからないようなサービスなので、悪くいう人達もいますが、やり方次第で良い仕事をされている方もたくさんいらっしゃいますので悪くはないです。これも迷っているならなにか登録するなりした方がいいです。要は迷って動かないより動いて失敗してる方がまだマシと言うことです。
営業で僕がオススメなのは、人と人のリアルな関係が作れる環境がたくさんある地域であるなら、俗にいう人脈を作っていくのをオススメします。(普通ですみません。でもちょっと違う見方なので続きを読んでみてください)
理由は単純です。楽だからです。人を介した紹介なら、紹介ではない場合の煩わしい「お互いの探り合い」のようなものをすっ飛ばせるので、決まる確率が非常に高いですし、逃げられることも非常に少ないです。(ただし紹介者の顔があるので全力で納得してもらえるものを作らないといけないというプレッシャーはありますが)
異業種交流会もいいですし同業の交流会もいいと思います。とにかく「気の合いそうな人」と名刺交換をして、いろいろ話して、仲良くなれそうだなと思ったら、食事に行くのもいいですし、とにかく仲良くなることが重要です。その数が多ければ多いほど仕事が回ってくる確率は高くなります。
この「ネットの時代にアナログだな」と思われるかもしれませんが、最先端の環境にいるわけじゃないでしょうから、まだまだ人と人との繋がりは重要です。古いとか新しいとか関係ないです。
要は楽で最短な方法というだけです。
同業者との繋がりもたくさん持つのも一つです。「手が足りないから手伝って欲しい」「もう自分じゃ対応できないから案件丸々お願い」「自分たちはできないけど、取ってきちゃった」などの理由でお仕事が回ってくることも少なくないです。
または、ご自身がお願いすることもあるので、同業者との繋がりは重要です。それにお互い同じ環境なので「愚痴の飲み会」もできます(笑
ただし、すぐに仕事が来るということはないので、その点は覚悟してください。
逆に紹介ではない仕事の場合、まずは「出会う」ところから始まります。SEOなのかマッチングサイトなのか、電話なのか、出会いはさまざまですが、とにかく「お互いの探り合い」から始まります。申し訳ないですが、これがとくにかく面倒です。価格の探り合い、納期の探り合い、実力の探り合い、信用度の探り合い...
受注までがとにかく遠い。いろいろ提案したのに、パッタリと連絡が取れなくなったりすることもあるくらいです。(どこか安いところを見つけたんでしょうね)
紹介だとこれがない。紹介者というフィルターが通ってるだけで、出会いから受注までが早いです。(もちろん価格や実力や納期の問題で失注もありますが、確率が低いですし、失注しても丁寧に断っていただける)
ですので、とにかく営業先はすぐクライアントさんを探すのではなく、一見遠く感じるかもしれませんが、「気の合う人」を見つけて仲良くなることです。
私だけの経験談ではないです。私の周りの人でも友達が多い人は、往々にして忙しくされていますから、それが現実なんだと思います。
苦手って人もいると思います。そんなひとは独立するべきはありません。なんてことは言いません。そんな人もたくさん見てきているので、大丈夫です。ご安心ください。
無理して人付き合いに慣れましょう。なんて事も必要ないです。
ただ方法やアプローチが違うので、いつか記事としてアップしますね。お待ちください。
長くなってしまいましたが、今日はここまでとします。
少々リアルすぎて生々しい部分もあり恐縮ですが、誰も書かないリアルな現実です。
「独立編」いかがでしたか?
今回は独立直後から独立当初のお話でした。
そういえば、「独立する理由」も人それぞれですよね。そのお話もいつかできたらと思います。
それではまた〜
ご注意:ここに書かれている内容は私個人の経験と見聞きしたことをまとめた個人の意見であり、ODPやメビックとは一切関係ございませんので、ご理解いただけますと幸いです。