みなさま、こんにちは。ODP運営スタッフの小嶋です。
今回は、クリエイターのみなさまにとってお客様の課題解決のため、あるいは自社の経営のためにも必要になってくるマーケティング戦略をつくる導入部分を説明していきます。
マーケティングをこれまであまり意識してこなかった方にとって、マーケティングの沼(?)への入り口となれば幸いです。
目次
1.マーケティングとは
マーケティングとは、「顧客ニーズを理解・訴求し、競争優位を構築する」活動です。
クリエイターのみなさんの場合、自社のマーケティングも大切ですが、それ以上にお客様(市場)のマーケティング活動を成功に導くために、マーケティング知識とスキルが重要な鍵となります。
2.マーケティング戦略の全体像
基本的なマーケティング戦略の全体像は下記のように、環境分析→ターゲット・ポジション決定、施策立案・実行の流れになります。
今回は、そのうち環境分析について紹介いたします。自社はもちろん、お客様をとりまく環境を分析してみてください。お客様の課題解決のためにすべきことが、必ず見えてくるはずです。
3.マクロ環境分析(PEST分析)
まず、最初のステップはお客様の業界をとりまくマクロ環境を大きい視点からとらえることから始めます。
政治(Political)、経済(Economic)、社会(Social)、技術(Technology)の4つの側面から業界の環境環境を見るため、それぞれの頭文字をとり、PEST分析といわれます。
※マクロ環境とは、事業の外部環境のうち、企業にとって統制不可能、業界内の各企業とは無関係に起こっているもの
4.市場、自社、競合の業界環境分析(3C分析)
続いて、「市場(顧客)」「競合」「自社」のそれぞれの関係性を明確にし、市場・顧客ニーズを捉え、競合他社との差別化を図るための環境分析を行います。これも、自社はもちろん、お客様のそれぞれの環境を分析していきましょう。
5.3C分析からわかること
市場環境と競合環境から外部要因のビジネスの「機会(チャンス)」と「脅威」を発見し、
自社環境と競合環境から自社の「強み」と「弱み」を確認することができます。
これも、自社はもちろん、お客様の立場で行ってみて下さい。
6.SWOT分析から導かれる戦略
自社が重点的に取り組む戦略をSWOT分析から導きます。機会を狙うのか、脅威から守るのか、強みを活かすのか、弱みを克服するのか、戦略を言語化していきます。
以上、クリエイターに必要なマーケティングの基礎の入門部分をざっくり解説いたしました。
より深くマーケティングを知りたい方は、下記に筆者の愛読書を紹介いたしますので、是非読んでみて下さい。
ところで、今後は私自身が、下記の事業内容で起業することになり、今回で、ODP運営スタッフとして書くブログは最後になります。
■営業・マーケティング支援(新規事業開発、顧客単価アップ、勝ちパターン構築、海外展開、など)
■データ経営支援(データ収集・分析、仮説の構築と検証、各種市場調査、など)
■ビジネススキルアップ支援(ロジカルな資料作成、目的を達成する会議進行、業務効率化、など)
これまでODPの入所企業の皆さまには、クリエイターとして、また起業家として様々な印象に残るお言葉をいただきました。そのような環境が私自身の今回の決断につながったのかもしれません。
「自分たちのデザインが一番だと思っている」
「世の中にない新しいものをつくりたい」
「自社ならではの商品をつくる」
「独立してこどもに働く姿を見せてあげられるようになった」
「自分の生活スタイルを自分で決められることがうれしい」
「やりたい分野の仕事を多くやっていくとその分野の仕事がどんどんくるようになった」
「クリエイターは遊び心が大切やで」
「好きな仕事を長く続けていきたい」
「自分が経営者だから、経営者の苦労がわかりお客様(社長)とも向き合える」
「純粋に自分が一番良いと思う提案をお客さまにしていきたい」
「動けるうちにできるだけたくさん稼ぎたい」
「50歳を超えてからも冒険だと思って新しいことに挑戦している」
「自分のオフィスを持つのがずっと目標だった」
「制作の仕事が楽しい。やっぱり達成感がある。」
「独立してから自分がどうしたいのかが本当に見えたと思う」
「他に選択肢がなくしょうがなく独立したけど、今ではこの働き方以外は考えられない」
もちろん、大変そうな姿もたくさん見てきました。
「やることが多くてかなりしんどい」
「資金繰りのことがいつも頭のどこかにある」
「まさかこんなに会計を勉強することになるとは」
「営業するのがやっぱりきつい」
「従業員を一人雇うのがどれほど大変か知った」
それでも、ある入所企業の方のオフィスに飾られたパネルを見るたびに、やはり挑戦したいと私は強く思いました。
起業・独立だけがすべてではないですし、時間や環境に合わせて人の好みやよしとするものも変わります。それは個人個人の人生における自身のニーズへの適合を目指したマーケティング活動なのかもしれません。ただ、やはり後悔が少ないような決断をしてきたいですね(大小はあれど後悔は残るという前提です)。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ODP入所企業の皆さま、運営スタッフの皆さま、関係者の皆さまに感謝しています。
ありがとうございました。