こんにちは! ODPツアーズ ツアコンのツアコがお届けするツアーレポート。
今回は、2022年10月3日に開催された「インキュベーションオフィス入所企業 成果報告会 vol.16」です。
1年の契約満了を迎えるインキュベーションオフィス入所企業が、1年間の活動を振り返り、成果を発表。入所企業それぞれの事業への想いや成長を知っていただける場です。※外部の方も参加可能です。
[ ツアコのフムフムODP情報 ]〜インキュベーションオフィス〜
ODPには、独立予定の方や創業10年未満のクリエイター向けの「インキュベーションオフィス」と、創業5年以上の方向けの「デザイナーズオフィス」があるんです。「インキュベーションオフィス」は、起業後の自立と成長をめざし、インキュベーションマネージャーによる面談などの支援もあります!入所仲間がたくさんいるので、いろいろな関わりも生まれています。→詳しくはコチラ!
各30分(報告25分・質疑応答5分)です。18時30分、いよいよスタート♪
-- ①合同会社mano 西川 将史さん・淺田 依里さん (創業2年目 2020年8月入所) --
まずは、manoの西川さんと淺田さん。デザイン経営支援、総合ビジネスデザイン、クリエイティブ制作などをされています。(紹介ページはコチラ)
ODP入所2年(創業2期目)、具体的な事例とエピソードを語ってくださいました。苦労されたお話の中にも、manoさんの企画力・課題解決力を感じる部分が多々あり、クライアントさんから信頼を得られているのも納得のお話でした。
また、「自分から興味のある人にぶつかっていく、当たり屋のような営業(笑)」と言われるように積極的に色んな方とつながられています。オンラインで知り合い、その後すぐに愛知県まで会いに行ったという「豊橋商工信用組合」さんとの業務提携もその一つ。ODP入所クリエイターとの協業も多く、つながりはどんどん拡大中です。
初年度と比べ、継続取引の会社が増加し、売上も大幅アップされたとのこと。「かかりつけクリエイター」として関わっているお客様の課題に深く関わることで自社を大きくできると実感できた2期目になったようです。3期目は、プロデュース業にさらに注力するため、経理・総務を手伝ってくれる新メンバーを追加し、2人の業務負荷を軽減。取引先も、長いお付き合いができる方だけに絞り込んでいきたいとのことでした。
(↑「クライアントさんが成長していく時が楽しい(西川さん)」「新しい人との出会いが面白い(淺田さん)」とお仕事のやりがいを語るお二人)
-- ②エム・エス研究所 塩見 眞史さん (創業7年目 2020年10月入所) --
次は、エム・エス研究所の塩見さん。機構デザイン(受託設計)、生産設備の改善改良、省力化機器設計・製作などをされている、稀少なインダストリアルデザイナーさんです。(紹介ページはコチラ)
いつも穏やかで親しみやすい塩見さん。電機メーカーで半導体生産技術者として10年、企画・マーケティングを10年されてきた経験を活かし、工業製品などのデザインはもちろん、中身をしっかりと考えて設計ができるのが強み。ロボットの稼働部分を改善したり、植物培養の説明用展示模型を製作したり、作れない物は何もないのでは?と思わされます。
しかし、コロナの影響で取引先の製品発表会が激減。また中国のロックダウンで部品の入手が困難になり、自社製品開発も中断することに。この状況を打開するため、これまでの仕事にこだわらず「難しい仕事や社内で頓挫している仕事があれば、どんなことでもやります!」と取引先に言い続け、仕事を獲得されたとのこと。現在は、とてもお忙しいようですが、仕事の幅が広がったことでそれぞれの単価設定が目下の悩みと話されました。
(↑単価設定の考え方を参加者で話し合いました。)
3年目は、現行事業の拡大を計画。1人体制を見直し、設計できる人との業務提携も検討。また、昨年中断せざるを得なかった自社製品販売も保証内容を考えながら進めていかれるようです。
取引先とのやりとりや問題改善、逆境に負けない姿勢や単価設定の悩みなど、今回も、皆さんの「リアルな話」が聞けた成果報告会でした!