SNS運用にまつわる課題を解決するSNS運用サポートを中心に、チラシ制作やWebサイト構築、展示会ディスプレイなど、SNS運用支援以外の広告・販促関連の事業にも取り組む合同会社スポットライト。今回は、代表の山下悦令さんに、2022年から2025年まで3年間入所していたODPでの日々や、今後の展開について話をうかがった。
合同会社スポットライト
代表・山下悦令さん
さまざまな業界、立場でクリエイティブやブランディング、情報発信の経験を重ねてきた山下さんが起業したのは2022年。会社員時代からずっと購読していたという産創館のメールマガジンで、ODPの存在を知ったそう。
「将来何となく起業したいという思いがあって、産創館の起業セミナーを受講したんです。以来、メルマガもずっと目を通していて、起業を決めた直後にメルマガでODPの存在を知りました」
施設見学のためODPに足を運ぶと、スタッフに施設内容を説明されると同時にオフィススペースなどを見学。さらに入所企業が行う成果報告会も見学しました。
「見学しながら『オフィスもあるし設備も充実している。入所したら一人でやっていくきっかけをつかめるんじゃないか』という前向きな想いになれたので入所を決断しました。あと『1年頑張ってみて、ダメなら会社員に戻ればいいや』という気持ちを持てたのも大きかったですね(笑)」
入所すると、ODPスタッフからODP内外で開催されるさまざまなイベントを案内され、アドバイスに従って積極的に参加した山下さん。
「とにかくいろいろなイベントに参加しました。すると入所1カ月ぐらいで、イベントで出会った方から継続案件のお仕事を受注できたんです」
思わぬ初受注に喜んでいると、今度はODPスタッフからセミナー講師をすること、さらにはセミナーを主催する側に回ってみることをアドバイスされました。
「すぐアドバイスに従って、実際に『クリエイティブスキルを商品にして広めよう』という初の自社セミナーを開催しました。セミナーの主催なんて、ODPスタッフの後押しがなかったら絶対やっていないと思います(笑)」
その後も、メビックやKNS(関西ネットワークシステム)などのイベントで、自社サービスについて話す機会を増やしていきました。すると、イベントでの話をきっかけに大阪産業創造館でセミナー講師を担当することとなり、高い評価を得ました。
「1年目はイベント参加やセミナー参加を通じて、自分の強みがSNS支援サービスであることや『この仕事でやっていけるんじゃないか』という手応えを掴むことができました」
2年目になると、仲間のODP入所企業が展示会に出展しているのを見て、産創館の展示会『Web販促&デジタル活用展2023』への参加を決めました。さらに、イベントに向けて販促ツールや自社サイトを制作することにし、その内容をODPスタッフに相談しながら作りあげました。
「客観的な意見をもらいながら内容を作りあげていきました。この販促ツールづくりが、結果的にSNSスキルシェアサービスのあり方や今後の事業の方向性を明確にしてくれたんです」
しかも初参加の展示会で、SNSスキルシェアサービスの初受注を獲得したのでした。
「ODPのスタッフに意見をもらいながら販促ツールを作りあげ、そのツールを使って受注が決まったのは大きな手応えとなりました。自分の『勝ちパターン』が見え、自信を持って自社サービスについて話せるようになりましたね」
3年目は卒業後に向けた相談に乗ってくれたので、文字通りODPを「使い倒す」ことができたと語る山下さん。2025年3月、3年間のODP生活を終えて卒業し、現在もお客さまのSNS運用のサポートやスキルシェアサービスの普及に取り組んでいます。
3年間のODP期間の中で最も成長した瞬間を尋ねると、2年目の初の展示会出展に向けた販促ツールの制作だったそう。
「実は、起業直後は個人をターゲットにビジネスを展開するつもりでした。でも、販促ツール制作のため、ODPの皆さんに相談しながら自社事業について考えていた時、成果の出しやすさやコストの面を考えれば、SNS支援サービスは企業がターゲットだと気づけたんです。3年間ずっと、ODPのサポートが大きな支えになりました」
加えて、ODP入所企業が自分たちの現在地について報告する「成果報告会」も刺激になったといいます。
「初めて聞く事業を営む企業経営者の話、先に入所して理想的な成長を続ける先輩企業の話、同時期に入所したライバル企業の話…。どれも刺激的でした。私にとっては、ODPは学校のような存在でした。時には競い合い、時には仲間として協力しあう同級生や先輩がいて、ていねいにアドバイスをくれる先生がいて…。ODPでの3年間は大人の学校で勉強していた気分です。ODPなくして、今のスポットライトは絶対にありません(笑)」
これからスポットライトがめざすのは、SNSスキルシェアサービスを中心にSNS運営支援のさらなる成長をめざすこと。そしてもう少し先の未来では、企業理念である「○○にスポットライトを当てて輝かせる」の実現に向けて取り組んでいきたいと考えています。この理念には『良いものなのに売れていないものを売れるようにスポットライトを当てて輝かせる』と、『向上心がある人や成長しようと頑張る人にスポットライトを当てて輝かせる』という2つの意味があり、この両方を実現するため、具体的な取り組みを進めていきたいと考えています。
「例えば、モノやヒトが交差する『場づくり』や人と人の新たな出会いがビジネスにつながる『コミュニティづくり』に取り組んでみたいです。ここまでの40歳代は本当にやりたいことができて楽しいんですよ。だから逆に50歳代はまた会社員に戻ってみるのも面白いかな、なんて思ってみたり。たぶんないでしょうが(笑)」
クリエイターズボイス公開日 : 2025.08.13
取材・文 : 株式会社ショートカプチーノ 代表取締役 中 直照氏